すいすい小噺#145






一年という時間




ジワジワと伝わっているらしいけど

一人ひとりの受け止め方も様々


小さな子も

大きくなってきた子も

ママもお父さんも


時折、ポソっと聞いてくる


オジサン

もうすぐすいすい

終わってしまうんですか?


最近のすいすいは

駄菓子が完売する事が何度か

大体いつも4000-5000円くらい売れているけど

最近は6000-7000円と売上は上がっている


理由は確かではないけれど

たくさんのこどもたちが

開店から来てくれている


始める前に描いていた

こどもたちを中心とした

自由であたたかくて楽しい光景


いつまでも

こんな風に話しながら

こんな風に売り買いしながら

一緒に時間を過ごせていられたら



そう思っていますが



2024.3.31で一区切り

と思ってます



オジサンはまた

次のステージへ進む笑



終わり方のイメージを

ずっとどうしよっかな

と思ってたんですが

最近、何となく良い感じ



オジサンのお父さん



大きくなったオジサンは

お父さんとゆっくり喋ることなんて

まぁー滅多になかったんです



2019年12月

約一年の入退院を繰り返し



最後は埼玉医大8階個室で

家族がお見舞いから帰った後

静かに息を引き取りました



悲しかったけど

それまで生きてきて

こんなにオヤジと話した事

無かったよな、と言える日々



機会があれば

近くに寄れば

ちょっとした時間に

大きな一仕事をした後に

息子や娘と一緒に


良く病室を訪れました



少しずつ

少しずつ

弱っていくのがわかったし

いつか終わりが来るんだろうな

その終わりが

永遠に来なければ良いな


そんなことを考えながら


約一年

共に過ごした時間



すいすいは

自分のこどもたちとの

思い出作りに


そして


地域に駄菓子屋が消えた事実


そして


オジサンが不審者扱いされず

こどもたちと存分にお話しするため


こんないくつものことが重なって

誕生した動きです



最近は

相変わらず

本当に申し訳ないんだけど

遅刻気味なんだけど


男塚公園が見える角を曲がると


サントレの広場が見えると


たくさんのみんなが

走り寄ってきてくれます









幸せを感じ

みんなと時間を共有します


記憶に残ってくれたら嬉しいな


いつかすいすいをやるから

こういうカタチで駄菓子屋をやってみたいんです

このアメ、オジサンにあげる

じゃんけんもう一回いい?

タダですいすいやって!

ボクのこと、覚えてます?

今日、部活休みだったんですよ〜

今日、初めて来ました!


毎回 毎回

いくつもの対話が繰り返される


こどもたち同士も

ママ同士も

はじめまして同士も

みんな笑顔で話してる



うん

これこれ



この風景を

みんなであと少し続けよう



みんなの記憶に残るように



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