すいすい小噺#130
相容れないはずのもの
フツーに考えるとNGだよね
何って
工事現場近くでの駄菓子屋運営 なんて
でも
交渉に行って
事情を説明させてもらって
実はオジサンも建築系の人間であることとか
月1回しかここでできないこと
1時間しかできないこと
こどもたちが楽しみにしていること
なんやかんやをゆっくりお伝えしたら
「わかりました」って言ってくれた工事現場事務所の皆さん
その一言が今日のこどもたちの笑顔につながっている
すいすいはひとりでやってんじゃない
おかげでこどもたちは
コロナ禍で
工事で外壁周りが黒いシートネットで覆われている中で
ヘルメットに作業着を着たおじちゃん、お兄さんが歩く中で
すいすいを楽しむことができています
オジサンは
これも一つの「奇跡」だと思っています
ある地域に起きた小さな奇跡
よく変なことを考えるオジサンですが
「奇跡」と「命」はつながっていると 思います
『・・・いろいろなことを言いたいだろうが
何か一言、言い残すことはあるか・・・?』
自由を奪われ、頭に銃口を突きつけられて
ゆっくりと考える間もなく、失われていく命
木っ端微塵にされる建物の中にいた人
電車のダイヤの乱れと『人身事故』という言葉
様々な努力を重ね、技術を持ってしても越えられない命の長さ
サントレのマンションを見上げる時
こどもたちの笑い声が響く黒い養生シートと共に
今日は311の津波を思いました
最大40mに達していた津波
14階建てのサントレを見上げて
この建物の高さの波の前に
オジサンは一体何ができるというんだろう
胸がすくむ想いがしました
笑い声と
笑顔と
光と影と
喜びと悲しみと
相容れないはずのもの は
「奇跡」で超えられるはず
この瞬間を覚えていこう
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