すいすい小噺#117



同じ人間



会いたかった人と再会した


すいすいが終わった後の

その先のオジサンの人生で

恐らくキーマンになるかな??って人



サトウサン



って言います


おともだちのみんなは

直感的に

誰とは言わず

自然に気にしていない感じで

公園で歩いていたその人を

鍋だの袋だのアルミ缶だのを満載した自転車を引いてきたその人を

避けていました



何をするともなく

消化器ボックスを触ったり

しゃがんで本を読んだり

頭をかいたりしているその人を

避けていました






以前 お会いしたのは

その方の「住居」の前


畑のど真ん中に

何故かそこだけ木が生えているような場所に

その方の「居場所」はあり


もう初めて会ってから

どんぐらい経ったかな・・・


でも

この人のおかげで

オジサンは大きな「夢」を持つことができた

その「夢」にはこの人が必要だし

恐らく人生後半の大きなチャレンジとなるでしょう


すいすいの後半まで

ずっと公園柵にしゃがんで

様子を見ていたサトウサン


例のアミダクジも終わり

夕暮れ時が近づいてきた雰囲気の中

オジサンは

チューペットを半分こにして


「・・・ご無沙汰してまーす!・・・」


と サトウサン に近づいていきました


なんとなんと

サトウサンはオジサンのこと 

忘れてました(笑)


でも

話しているとすぐに思い出してくれて

久しぶりにアレコレと談笑


少し驚いたような

周囲の目線を感じながら

チューペットどうぞ、と手渡す

良いんですか?ありがとうございます と受け取る


二人でチューペットを食べる


駄菓子屋の話

紙芝居の話

暑さの話

最近の話


ふと 

サトウサンが 手を前に差し出す


その先には

駄菓子を手にした3人の子が立っている


サトウサン が言う


「こどもたちが待っていますから・・・どうぞそちらへ」


笑顔で挨拶を交わし

すいすいの方へ 駄菓子を手にしたこどもたちと戻る



ねぇ みんな


覚えていて欲しい


いや


無理に何かしなくても良いし

何かしなきゃいけないわけではない

いろいろわかんないことあるよね


でも 今


オジサン と サトウサン が


今日と言う日 

2021年7月19日 


男塚公園前 で再会して

笑って半分こにしたチューペット食べながら

話していたこの風景を


ぜひぜひ 覚えていて欲しい


もう少し経ったら

何かが起こるかもしんないから



オジサンも

みんなも

サトウサンも


みんな同じ人間だから



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