すいすい小噺♯103


反面教師


今日はすいすい後に予定があったため

15分短縮すいすい

更に15分遅刻した為に結果 

実質30分のすいすい(オジサンしっかりっ!)

でも 

本当に楽しみにしてくれているお友達も多く

すいすいオバサンが

すいすいに乗って登場した時には

既に20人ほどの行列が。。。


みんなにちょい早く終わる旨を伝えたら

みんな瞬時に理解してくれて

「モード爆買い」スイッチON!

いつもちょっとずつ買うパターンが

大人買いならぬ こども買いw

オジサンとオバサンのツーオペにより

どんどんと駄菓子は売れていき

ほぼ時間通り 17時ちょい前に閉店

でもみんなニコニコの満足顔


オジサンは何だかいつも以上に癒されていた


実はオジサン

今日は「仕入れ」で

ちょっとさびしい思いをした


たくさんの駄菓子を買い

結果、最多種類の駄菓子を揃えた今回

短縮時間だけど 

存分に集中的に楽しんでもらえるように

こどもたちのことを思って

自分のお小遣いを大切に持ってきて

自分のお財布で楽しそうに買い物してくれる

そんなステキな姿を想像して

6.600円程の駄菓子を買い

すいすいでの貯まった「小銭」で

お支払いしようとしたとき


店のお爺さん

「・・・こぜにかぁ〜・・・」

「・・・手数料がかかるんだよなぁ〜・・・」

困ったように小声で言われた

オジサンはちょっと

ん?と思ったが

それなりに理解して


「、、、ダメですかねー?!」


と笑った

すると 

ちょっと離れた所にいた

また別の爺さんが


「ん〜・・・20枚までならいいよ〜・・・」


と目線を合わせずに言ってこられた

その時

お店側の事情とかをクルクルと何とか理解し


「あ〜、、、なら、コレでお願いします、、、」


と一万円札を出した

それ以降はスムーズにお勘定は流れた


ご事情がある事は何と無くわかった


10円玉50枚が2つ

100円玉50枚が一つ

とか

100均で買ったケースのまま

支払いに出してこられた側の気持ち

大量の小銭を一気に受け取る側の気持ち

それも何と無くわかる


それは胸に秘めようか、、、


でも

その時 浮かんだのが

すいすいのもうひとつの仕入れ先

もう1店舗の駄菓子卸店の姿だった


2店舗共

すいすいの始めの頃から

仕入れでお世話になっている卸店さんだけど

同じような場面があった時


「小銭でも大丈夫ですよ〜(^^)」


といつだって 笑って受け取ってくれた


小さな小さな小銭

小さな小さな小銭たち

10円と

50円と

100円と

オジサンから見ると

この一つひとつの小銭は

おともだちみんなが

すいすいで使ってくれた

大切な大切な「生きたお金」だった


小銭はダメと否定された時に

何だか

こどもたちが否定されてしまったような

妙な寂しさの感覚を覚えた


と同時に

この店から

もう二度とすいすいは仕入れてはいけない

そう感じもした


ふと

いつもかわいいタレ目の男の子が

更に目尻を下げて困った顔をして言う


「さっきオジサンに見せた100円分の当たりの紙

 どっかになくなっちゃったんだ・・・」


オジサンは笑顔になる

うなずいて

100円分取って良いよ!と声を掛ける

ありがとう!と男の子はホッとした


商売って何だろう?

商売って何だろう?


早めの閉店時間が訪れ

少し先に男塚公園前を去るオジサン達に

バイバーイとみんなで手を振ってくれた


商売は笑売なのかもしれない

反面教師で学ぶこともたくさんある


オジサンはこどもたちに

力を頂いているんだ

みんな

今日も来てくれてどうもありがとう!




コメント

人気の投稿