すいすい小噺＃88

ひさしぶりのサントレ

あの日以来　

どこか時が止まったような雰囲気がある

誰もいない広場に娘と二人

小学三年生になった三女

女の子が二人　やってきた

三女のおともだち

「おひさしぶりです！　お金持ってこなきゃ」

そういって二人はまたいなくなった

男の子と女の子とパパが　やってきた

「買い物に行く途中なんです」

駄菓子を選ぶこどもたち　

パパと少し立ち話

ジャンケンしてパパだけ負けて　

バイバイと手を振った

小さな女の子とママが　やってきた

道路とフェンスを挟んで

向かいにあるスポーツクラブから

なんだろう？と思ってきてくださったらしい

「・・・面白いですね・・・」

駄菓子を選ぶ女の子　

ママと少し立ち話

ジャンケンしてオジサンが負けて　

笑顔でバイバイした

さっきの女の子たちが　やってきた

わーわーキャーキャー　

娘も一緒に

駄菓子を少しずつ買って遊んでいる

近寄ってくる時は　

ゴミを捨てる時か　

当たりが出た時

久しぶりなのに　

相変わらず結構当ててくるw

その後も　

チラホラとこどもたちが来てくれて

そろそろ　閉店時間となった

結局　

最後までいてくれた二人の女の子たち

「ホラ、見て！！」

何だろうなぁ〜と思っていたカゴから

女の子が持ってきたもの

また夏がやってきた　

と思った瞬間だった

みんな　今日もありがとね

また　夏本番になったら来るからね