すいすい小噺#73



久しぶりのサントレ

この時期は陽が短く 
放課後の1時間で辺りは真っ暗になる

今日は偶然小学校の「持久走大会」だったので
2、4、6年生の娘がいるオジサンも
結局、1年生から6年生まで全学年
みんなが学校とその周りを走ったのを見ていた
どの子の走りもすばらしく
一生懸命に走る姿に手を叩いて頑張れーと応援した


***


16時過ぎ
相変わらずの遅刻気味で
急いでサントレに向かう途中
下校している子たちの脇をスーッと通る

いつも走って追っかけてくる子も
「あー、すいすいだ!」と声掛けしてくるのみで
心なしか疲れているように見える


***


すいすいが始まって

「みんな、持久走大会、おつかれさーん!」

一人一人に声をかけると
笑顔の子
苦笑の子
順位を言ってくれる子
スルーしてくる子
反応はそれぞれで面白い

そう言えば
オジサン自身も
あんまりマラソンは好きでは無かった
順位なんかもそんなに良く無かったし

いつも律儀な大柄な高学年の男の子
今日も大きな身体を揺さぶって頑張って走ってた
名前をかけながら応援すると
真っ赤な顔しながら前を向いたままうなずいた

「お疲れさん、頑張ってたね!」

と言うと

「応援、ありがとうございました」

と、笑顔でお気に入りの駄菓子を買ってくれた



2018年5月末から始めて1年半が経って
本当にみんなの言葉使いが変わったと思う

ありがとう

この言葉を言う子が飛躍的に増えたと思う
言葉は鏡だ、と思い
すいすいのスタートした時から
一人一人に「ありがとう」を言い続けてきた

来てくれて ありがとう
毎度 ありがとう
買ってくれて ありがとう
お友達を誘ってくれて ありがとう
ゴミを集めてくれて ありがとう

今は、もはやオジサンの方から
何も言わなくても
駄菓子を買った後
ほとんどみんな
自然とその言葉をかけてくれる

感謝の心を持つと
その後の言葉もすいすいと出てくると思う

みんな
今日も来てくれて ありがとう

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