すいすい小噺#65


毎回すいすいをしていると
ちょっとずつだけど変化に気がつくことがある
何となく増えてきた感じがすることの一つに
誰かのために駄菓子を買っていく
ということがある

「・・・妹のために」
「お兄ちゃんがコレ好きなんで・・・」
「ママに買ってってあげるの!」

そんな子たちが増えてきた気がする

自分の駄菓子を買い
何回目かに買いに来る子に多いんだけど
共通しているところが
何気にその一言をポソッと言うことと
その一言の時にちょっと嬉し恥ずかしそうな顔をしていること

そんな時、オジサンは

「わぁ〜、優しいねぇー!!」

とか

「ママ達にはコレが人気だよぉ〜!!」

とか

その子たちの行動を
素晴らしい!と絶賛する


その昔


オジサンがこの子たちぐらいの頃
オジサンは5人兄弟の上から2番目で
お菓子なんかいつも分け合って
時にはケンカして取り合って
同じように
どこか兄弟姉妹のことを考えていたことを思い出す

あまりお金は持っていなかったけど
段々と大きくなって
アルバイトとかできるようになったら
バイト先でたまたま頂いたお菓子とかジュースとかもらうと
妹や弟にプレゼントできることがすごく嬉しかった
受け取った時の妹や弟の笑顔が嬉しかったことを
よく覚えている


誰かのために何かをすること
純粋な愛情

その人のことを思い
大切な自分のお金を使うということ
その駄菓子には
その子の思いがこもっている

その先の笑顔を思い
今日もじゃんけん大会では
容赦無く勝ち負けを行なう

シビアな世界
愛ある世界

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