すいすい小噺#61


さいしょのころから
ずっとかわらないんですが

こどもたちの「かいかた」

ほんとうにじかんがないこはともかく
みんなだがしを「すこしずつ」かう

あるこは
30えん、10えん、10えん、20えん、30えん
あるこは
100えん、40えん、30えん、30えん、
あるこは
10えん、10えん、10えん、10えん、10えん、10えん、50えん
みたいな

オジサンはここに
けっこう「らしさ」がつまっているきがしてて
みんなだがしをかっているのは
まちがいないんですが

なにかべつのものを
オカネとともにつかっているきがするのです

オジサンもじぶんをみつめると

コーヒー
おサイフ
メガネ
ズボン
ジャケット
スマホケース・・・

そのひとつひとつの「モノ」に
ある「ひとのかお」がうかびます

たとえば
コーヒーですが

すきなコーヒーやさんがたくさんあって
そのコーヒーやさんの
ひとつひとつがたいせつなばしょであって

まいにちや
ときどきや
そのばしょと
そのひとにあえるたのしさもふくめて
コーヒーをのみにいくわけです

おはなしするときもあるし
ひとりでそっといただくこともあるし

ふと

こどもたちををみつめていると
おなじように

だがしをかい すこしたって
べつのだがしをかい すこしたって
またべつのだがしをかい・・・

オジサンとおはなしするときもあるし
ニヤニヤしながらはこをのぞきこんで
ゆっくりとえらんでいるときもある

そういう「かいかた」って
そういう「すこしずつ」って
とっても「ゆたか」ではないかな、っておもうのです

コメント

人気の投稿