すいすい小噺＃52

情熱大陸に住んでいるっぽい子がおります

まぁー、かわいらしい子なんです！

必ずすいすいに来てくれるその子は

一言ひとことが

とても澄んだ水面のように

渾身の直球ストレート

元テニスプレーヤーのあの方のように

真っ正面からグイグイ向かってくる感じ！

ふと気がつくと

会話も純粋なまでの言葉が並ぶ

約１年前から、来てくれた子たちに

いつも来てくれてありがとうね！

と言い続けてきたオジサン

その子は早い段階から

真っ先にこう言ってくれるようになった

「オジサン！今日も来てくれてありがとう！」

真顔で

まっすぐに

元気な声で言って来てくれる

その瞬間

オジサンのその時間までの黒部分が（笑）

幽体離脱のように後ろにすっ飛んで　

心が浄化される

すいすいの途中で

男の子たちの会話の中で

楽しそうに話すその子は

いつだって熱い

いつもみんな

放課後楽しみに待っててくれることを知ってて

「今日は微妙な天気だったから　来ないかと思った？」

とか聞くと

「（声荒げに）オレは必ず来る！と思ってたよ！！！」

「オレは最初からずっと待ってたんだよ！！」

「今日も最後までいるよー！！」

「オレはすいすいが大好きなんだよ！！！」

以上、続けてオジサンに言ってくれる（続けてですよw ）

「オレはすいすいが大好きなんだよ！！！」

なんて、

すいすいを固有名詞に変えれば

乙女心にはたまんない言葉であろう

（幸いオジサンはキュンとしないが、オーッと感動する）

その子はいつも

最後の最後まで閉店後も一緒にいて

敷地を出るまで見送ってくれる

だから

こちらもその子に向かって

手を振りながら感謝の言葉を叫ぶ

きっとあの子の住んでいる場所は情熱大陸だ

ありがとう友よ！また会おう！！