すいすい小噺#47
たがため
サントレでの駄菓子屋に
オジサンといつも一緒に向かっていた
小学生の娘、3人
(実はオジサン4児の父)
今回は一緒に行かなかった
サントレまで遠いから
友達と遊びたいから
先にココで買えるから
なんだかんだ理由をいくつも並べ
自宅付近で遊び続けるモード
近所の男の子が来て
路上サッカーをしている
出発前に確認したが
3人とも残る意思が変わらなかったので
オジサンは一人でサントレに向かった
どことなくさびしさを覚えながらも
まぁー
毎日家庭でも駄菓子が目に入る環境だもんな
娘たちと楽しんで始めた駄菓子屋だったけど
どこか飽きてしまったのかもしれないもんな
学校でも恥ずかしい思いをすることも
言ってたもんな〜・・・
強制する内容でもない、か・・・
そう割り切り
冷たい風の中を
サントレまで急いだ
✳︎✳︎✳︎
サントレの子たちと別れたあと
名を知らないけど
必ず来てくれる低学年男の子と2人
一緒に話しながら帰る
「家は遠いの?」
「・・・もう少し歩くけど・・・」
「そっかぁ〜 いつも遠くから来てくれて、ありがとうね」
「すいすいが楽しみだからね」
「嬉しいね〜 去年まではラクラクさんがあったけどね」
「オレェ、ラクラクさん、大好きだったな〜」
「オジサンも、ラクラクさん、大好きだったなぁ」
「でもオレェー、オジサンが駄菓子屋やってくれて本当に良かったよー!」
唐突だがストレート過ぎるコトバに少し胸が熱くなった
「・・・そっかぁ〜・・・じゃ、すいすいやって、良かったなぁ!」
「あ、じゃ、ココで!! 」
「バイバイ!気をつけて帰ってね〜」
男の子と
手を振って別れる
誰のためにやってんだろう
何のためにやってんだろう
すいすいの未来に何があるんだろう
今は前を向いて進もう
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