すいすい小噺＃42

雨予報が濃厚だった公園前すいすい

夜半からは本格的に降ってきそうだったので

検討の結果、早めに中止を決定し

娘たちにも

学校で聞かれたらそのように伝えてね、とお願いする

いつものスタート時間が過ぎ

オジサンもどこか心残りだったのか

自宅でケンチクシの仕事をしていると

次女が帰ってきて、言った

「公園前に来てる子、いるよ、」

「たくさん？」

「・・・ううん、でもママが来てる子もいるよ」

「・・・そっかぁ・・・」

10人まではいかないが

その時間は雨が降っていなかったこともあり

数名のおともだちが集まってくれているらしい

自然と足が公園に向かった

仕入れていないのでたくさんの駄菓子は無いが

Vデイで気合い入れたのになぜか売れ残っている

「麦チョコ」をいくつか持って

＊＊＊

場所に着くと、誰もいなかった

公園の方を見ると

砂場で数人のおともだちとママが一人見える

「すみませーん、今日はお休みでーす！」

「あ〜、はぁ〜い、大丈夫ですよー！」

みんな帰ってしまっていた

空っぽの更地を見て

改めてやっていない事実を知って帰ったのだろう

ふと、

この前、高学年の女子達に一瞬で売れた

TWICEのカードのことを思い出す

「オジサン！！　また、必ず入れといてね！」

「オジサン！！　できればBTSも！」

「あ、絶対、BTSネッ！！」

BTS

BTS

・・・で・・・BTSってなんだ？

TBSならわかりやすい

よし、

TBSを仕入れておこう