すいすい小噺#35


学童のこどもたちは放課後の時間
保護者の方が迎えに来るまで学校にいる
だから多くの子がすいすいを見たことは無い

それは学童の先生も同じ
オジサンの一番下の娘(小1)も学童に通っている
この前のすいすいの時は
学童のクリスマス会と重なり
学童のクリスマスに参加した

すいすいの時間が終わって
学童に保護者として迎えに行った
すいすいで
初めてすいすいを見た子が笑って近寄って来てくれる
そして
いつもすいすいの事を
気にして下さっている先生が一人おられて
その先生が「実際に見られた!」と喜んで下さった

「わたし、パンの販売をやろうとしたことがあって
 保健所の事とかで、結局できなかったのよね〜」

それとなく交わした会話
いつの日かと夢見た風景
オジサンも想像してみる
駄菓子、雑貨、そしてパン屋さんが並ぶ
過去の風景が浮かんでくる・・・

***

その昔
オジサンが小学生の頃
オジサンは上福岡(カミフクオカ)という
川越のとなりに住んでいて
「ショッピング」という
パンと駄菓子を売っているお店があり
いつも友達と遊びに行っていた

卓上のゲーム(スパルタンX・ゼビウス)があって
電源スイッチのON/OFFの切り替えるタイミングが
奇跡的に良いタイミングで繋がったときに
タダでゲームができる!という噂を聞いて
必死にON/OFFをガチャガチャやって
お店のオジサンに怒られたりしていた

その駄菓子も売っているパン屋さんで
「20円」で売っていたパン
食パン1枚に
チョコクリームやホイップクリームが塗ってあり
半分に折っただけのモノ
あの頃はとても美味しくて
よく食べていたのを思い出す

***

学童からの帰り道
いつもと違う道を帰る
暗闇の中
帰路の子どもたちと何度かすれ違う
その度に

「なになに?」
「もしかして、すいすい??」
「えー、すいすい??」
「・・・何屋さん?・・・」
「すいすいジャーン!」

色々な声
みんな学校での会話を通してか
結構、すいすいを知ってくれているのが嬉しかった

オジサンは
今ではその場所には全く違う建物が建ってしまい
跡形も無くなってしまった遠い昔の「ショッピング」を
そこでの友達との楽しかった思い出を
食べた20円のパンのことを
よく覚えている

すいすいは
子どもたちの記憶に残って欲しいと思っている
6年間限定だけど
いつまでも楽しかった思い出の一つとして

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