すいすい小噺#20
ギリギリ小雨があがった
久しぶりにいつもの公園前に行く
10円フェア とでも言わんばかりに
ほぼ直感に委ねて仕入れた駄菓子は10円三昧
実に13種類の10円のレパートリー
当たり付きも多い
相変わらず人気の「サッカースクラッチ」
新作のチョコバージョン「うまい棒」
当たり付きでベロに色が付く「青ベーガム」「黒ベーガム」
もはや元祖の意味がわからない元祖「するめジャーキー」
この中で本日一番のヒットは「うまい棒」
暑い夏場にはお目見えできなかったチョコ味が良いみたい
開店から順調に売れ続け
閉店1h前には無くなってしまった
そしたら後から来たお友達に向かって
「今日のうまい棒のチョコ、美味しかったよー」
とか言うもんだから
後から来た子は当然、欲しくなる
「・・・いいなぁ〜・・・食べたかったなぁ〜・・・」
「いいでしょ、でも何本も買ったからまだあるよ、ホラ」
「あ!いいなぁー、ちょ〜だいよ〜」
「えーっ・・・売ってあげるよ・・・20円で・・・」
(ピピピピピーッ 胸中イエローカード提示)
『それ、「ダフ屋」って言うんだよw』
<オジサン登場>
「・・・ダメ?」
『ここでは、ダメ、だねぇー・・・
しかもオジサンの目の前でそれやろうとしてるしwww
でも、そうやって、何かと合わせて売ってたりもするよw』
「10円で買ったものをもっと高く売るの??」
『そう プレミア付けたり、何かと合わせて売ったり
場所を変えたり、例えばギンザとか、シブヤとか・・・』
「1個100円とか?」
『もっとかも・・・ww』
「・・・500円、とかにしたり??」
『そう、何か面白くやったら売れるかもね!』
「・・・!・・・(微笑)」
ニヤッとしたその女の子は 小学校高学年の常連ちゃん
その後
その子が何を考え出したかわからないが
彼女は「すいすいボックス」を生み出したある種の達人
末恐ろしいものを感じながら
停めているチャリンコが
道路に飛び出さないように声を掛ける
すいすいは 企画開発戦略会議の場 でもある
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