すいすい小噺#15
ママと買いにきてくれた小学生の男の子
とても仲の良い親子
常にママに寄り添って
どちらかというと
ママ:オジサン 視線比率が7:3
駄菓子を選ぶのもママが
「これにしたら?」
「うん」
「こっちの方がいいかも・・・」
「うん」
「・・・あ、これも良いかもね」
「うん」
そんな感じ
でも、
男の子の目線の動きを見ていて思いました
自分を出そう、とした0.00001秒前、
ママの言葉がちょっと早いかも
何か、
自分から言おうとしているのが
それとなくわかりました
そんな感じの対話を聞いてから
いくつかのお菓子を選び終わって
お会計
ママとボクで選んだ いくつかの駄菓子
オジサン的には
『・・・ボク、まだ何かあったんだよね?』
と、問いたくなるのを グッとこらえる
男の子に目線を向けると、
男の子の口が少し開いている
あ、
何かを言おうとしている
一瞬の間
オジサンと男の子の
剣の達人同士のような緊迫した一瞬・・・
ママ、
お願い!ちょっと待って!
目線を笑わせて、にっこりすると、
男の子は口を開いた
「これを・・・」
一つのお菓子をつかんで
追加してくれる
「パパに・・・」
オジサンの心の涙腺崩壊
レベルアップのファンファーレが聴こえる
なんと優しい心を持った少年であろうか、
胸を張って
キミはそのまま進めばいい
またきてね
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